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急性ストレス障害

急性ストレス障害とは

急性ストレス障害は、交通事故、爆発事故、犯罪などによる被害を受け、強い精神的ストレスがかかった際に一時的に心身の症状があらわれる一過性の疾患です。症状は被害や災害に遭った状況が繰り返しよみがえってしまうフラッシュバックや、ストレスとなった原因を避けようとするといったもので、外傷後ストレス障害(PTSD)と酷似している部分があります。症状があらわれるのは、ストレスに遭ってから4週間以内で、症状が継続するのも発症から4週間以内と一時的なものであることが特徴です。
しかし、この急性の時期に適切に対応しないで放置することや、誤った治療を行ったリすることで、外傷後ストレス障害(PTSD)に移行し、障害が長期化してしまう危険性もあります。大きなストレスを受けたあとにフラッシュバックなどの症状があらわれたら、できるだけ早めにご相談ください。

外傷後ストレス障害(PTSD)


急性ストレス障害の症状

  • 突然恐ろしかった体験について思い出してしまう
  • 不安、緊張といった感情が継続する
  • 頭痛、めまい、不眠といった身体的症状が続く

など


急性ストレス障害の原因

急性ストレス障害は、命の危険を感じるほどの交通事故、犯罪被害、自然災害、戦争被害などによる、大きな精神的外傷が原因でおこります。激しいストレスとなるのは、本人の身に危害がおよんだ場合だけではなく、そうした事象を目撃した時なども含まれます。

パワハラ(パワーハラスメント)

パワーハラスメントによって強い精神的外傷(トラウマ)を受けて、急性ストレス障害を発症する例が近年多く報告されています。上下関係や力関係によって、反論できないような強い圧力がかかることから、急性ストレス障害の原因となります。適切な支援を受けなければ、PTSDに移行して長期化するおそれも出てきますので、初期のうちに産業医や精神科医などに相談することが大切です。
産業医に相談することで、自身の話の内容などが外部に漏れてしまうことを心配する患者様もいらっしゃいますが、産業医は厳重な守秘義務を負っており、次の2つのケースを除いて話の内容を外部に伝えることがありません。

  1. 相談者が自傷行為をおこす可能性が高い
  2. 健康診断などの結果から感染症が発覚し、そのままにすると職場環境に感染が拡がってしまう可能性がある

カスタマーハラスメント

過度なクレームなどによるカスタマーハラスメントも、対応者が急性ストレス障害を」おこす可能性があります。企業はカスタマーハラスメントに該当するのではないかと思われる報告があった際には、従業員に健康被害がおよばないように、適切なシステムを講じておく必要があります。とくにカスタマーと直接接触する部署においては、担当者のストレスレベルなど正確な状態を把握し、産業医などの診療を誘導することなど、企業としてダメージケア方法を確立しておくことも大切です。


急性ストレス障害の治療

急性ストレス障害では、一時的にあらわれている症状に対応した薬物療法の他に、精神的外傷に対する環境的、心理療法的なケアも大切です。とくに外傷後ストレス障害(PTSD)とは「心的外傷およびストレス因関連障害群」として一つの障害群に分類されているほど近いものがありますので、PTSD化のリスク対策をとることも大切な治療の一つです。